滲む墨痕 第四章『一日千秋』、ようやく着地しました。
章タイトルが示していたのは、秘愛を抱えるふたりの男がこぼした本音、とでもいいましょうか。
電話越しに「一日一日がとても長く感じました」と吐露した藤田と、心の中で「俺だって、ずっと、あんたが欲しかったんだよ」と放った誠二郎。
どちらも不義の関係の相手に対して発された言葉ですが、それを正当化しようとしてしまうほど切実な感情なのでしょうね。
章後半のストーリー展開は作者としても胸糞悪いものでしたが、内容を変えようとは思いませんでした。幸いにも着実に増えていく読者さまに助けられ、書き切ることができました。ひとつの山場としての役割は果たせたかなと感じています。
一日が千年に感じるほど待ち遠しい。そんなふうに誰かを想う気持ち、もう忘れました。待ってなくても帰ってきちゃうしな←
私がいま一番待ち遠しいのは、ターミネーターの最新作です。これが『ターミネーター2』の直接的な続編だと考えただけで、期待値が高すぎて興奮して興奮して公開日まで待つのがつらいです。
『T2』のときのエドワード・ファーロングが超絶美少年でしてね。そう、ジョン・コナーです。あのまま成長してくれていたらどうなっていただろうと考えずにはいられません。
ちなみに、自作『琥珀色に染まるとき』に登場する西嶋景仁の少年時代は、あの頃のエドワード・ファーロングな感じだったと勝手に想像しています。
まあ西嶋氏はスコットランドの血を引いているので、ジェームズ・マカヴォイあたりが正しいのかもしれません。彼の若い頃もすごく綺麗なイケメンです。
しかし高校時代とかめちゃくそ美形だったんだろうな、西嶋クレイ氏。意外と無口だったりして。そして無愛想な藤堂氏の前でだけ素の笑顔を見せたりして。
さて、妄想はそれくらいにして。
滲墨は次章の構成を考え中。ふたつの関係性が大きく変化し、それらが加速して競い合う――そんなふうに展開していけたらいいなと。
藤田派の方には一日千秋の思いを存分に晴らしていただける章になると思いますので、楽しみにしていてください。
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